
目次
宝塚歌劇団宙組ヘアアイロン事件時系列
2021年7月20日 ヘアアイロン事件
宙組公演の新人公演で、天彩峰里(あまいろみねり)さんが前髪の作り方を教える
その時に、有愛きいさんの額にヘアアイロンが当たり3センチの火傷を負いました。
2023年1月30日 「週刊文春」が「宝塚」へ取材申込み
「週刊文春」が今年1月30日、ヘアアイロン事件について宝塚歌劇団に事実確認を求める。
宝塚歌劇団からは「全くの事実無根です。」との回答がある。
2月9日号で「週刊文春」でヘアアイロン事件掲載
「週刊文春」が「宝塚イジメ新疑惑 ヘアアイロンで後輩の顔をヤケドさせたトップ娘役候補」と題した記事を掲載
スポンサーリンク
宝塚宙組いじめ内容時系列
8月15日 宙組公演「PAGAD(パガド)」稽古開始
9月29日宙組公演「PAGAD」の初日に向けて稽古が始まりました。
文春によると有愛きいさんは、宙組の4人の上級生からいじめやパワハラと思われる行為を受けていました。
いじめやパワハラに関わると言われているのは、宙組上級生の4人です。
芹香斗亜(せりかとあ)
花菱りず(はなびしりず)
松風輝(まつかぜあきら)
優希しおん(ゆうきしおん)
稽古開始から約1ヶ月半、有愛さんは肉体的にも精神的にも限界がきていたようです。
9月30日 有愛きいさん逝去
宝塚歌劇団宙組の有愛きいさん宝塚市内のマンションから飛び降りるという悲劇が起きました。
スポンサーリンク
10月1日 木場健之理事長が観客に事情説明
木場健之理事長が宝塚バウホールで観客に事情説明。
「昨日の報道については哀悼の意を表します。しかしながら、現段階では詳細は公表しません。」
10月7日 外部の弁護士を中心とした調査チーム設置
木場理事長が外部の弁護士を中心とした調査チーム設置を報告。
会見では、外部の弁護士らで構成された調査チームが宙組の六十数人から聞き取りを行い、自殺の経緯を調べると発表しました。
ヘアアイロン事件に関して1月の時点では「事実無根」だと宝塚歌劇団は発表していましたが「故意ではなかった」と変更しています。
「上級生から下級生に髪形のアドバイスをするということはよくあることで、教えている際に誤って当たったことがあるというのは両方から聞いている」
10月16 雪組トップスター彩風咲奈(あやかぜさきな)が直訴
雪組トップスター彩風咲奈(あやかぜさきな)さんがが木場理事長直に生徒たちの心身のケアの重要性を訴えました。
「生徒たちのケアや休養時間を確保しないと私はもうやりません」と直訴しました。
10月19日 「週刊文春」過去にもいじめにより飛び降りがあったと報道
2018年6月に音楽学校の予科生がパワハラにより転落事故を起こしたと報道。
宝塚演出家、植田景子インスタ投稿に賛否両論
宝塚女性初の演出家、植田景子さん
インスタで今回の件を投稿したところ、ファンからさま 賛否両論あり話題になっています。
労基署(労働基準監督署)が劇団に立ち入り調査

スポンサーリンク
宝塚歌劇団と遺族の会見まとめ
宝塚歌劇団側と遺族側の見解は大きく違います。
未だ折り合いがついていません。
両者の見解を理解することで、一連の問題点が分かってきます。
スポンサーリンク
11月10日 遺族の代理人弁護士が会見
発表者: 遺族の代理人弁護士
遺族側の会見内容
遺族側は、故人が過重な業務や上級生劇団員のいじめやパワハラによって心身の健康を損ない、自殺に至ったと主張。
亡くなるまでの約1カ月間で約277時間の時間外労働があったとして、劇団に対して謝罪と補償を求めました。
また、遺族は宝塚歌劇団が常軌を逸した長時間労働を見て見ぬふりをしたと批判しました。
ハラスメントの詳細
遺族の代理人は、上級生からのヘアアイロンによるやけどや、稽古中の暴言などのハラスメントがあったと主張しました。劇団に対して謝罪と賠償を求める姿勢を示しました。
遺族のコメント
遺族は、亡くなった劇団員が助けを求めたにもかかわらず、劇団がこれを無視したとして、劇団やパワハラを行った上級生に対する謝罪を求めました。
安全配慮義務違反の指摘
代理人の弁護士は、劇団が安全配慮義務に違反し、責任があると指摘しました。上級生との関係は一般の会社以上に異常であったと述べました。
宝塚歌劇団のコメント
宝塚歌劇団はこの件を重く受け止め、遺族に対して誠実に対応する意向を示し、外部弁護士による調査結果を踏まえた対応を予定しているとコメントしました。
11月11日 宝塚歌劇団が調査報告書を受領
宝塚歌劇団が調査報告書を受領し、内容を近日中に発表すると発表。
スポンサーリンク
11月14日 宝塚歌劇団の会見
発表者: 木場健之理事長、村上浩爾専務理事、井塲睦之理事・制作部長。
木場理事長が会見を開き、長時間労働の問題を認めるものの、いじめやパワハラを否定。12月1日付での辞任を表明。
会見内容
宝塚歌劇団は、調査報告書に基づき、故人に対するいじめやハラスメントは確認されなかったと発表。
しかし、長時間の活動や上級生からの指導により、強い心理的負荷がかかっていた可能性を認め、これを深く反省すると述べました。
今後の対策
劇団は、劇団員の負担を減らすためのスケジュール改善、外部通報窓口の新設、カウンセリングルームの拡充などの再発防止策を進めるとしています。
スポンサーリンク
11月14日 遺族側の会見
遺族代理人の主張
遺族代理人の川人博弁護士は、宝塚歌劇団が劇団員の死に関して行った調査報告書を批判しました。
報告書は、過重労働には言及しつつも、いじめやハラスメントを否定しています。
川人弁護士はこの内容について「失当であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と断罪しました。
遺族の反応
遺族は、劇団の報告書に対して非常に失望し、憤りを感じていると報告されました。
遺族はヒアリングを受け、LINEのやり取りなどの証拠を提出していたにもかかわらず、これが報告書に反映されていないとのことでした。
川人弁護士は「あまりにも遺族に対して失礼ではないか」と述べ、「この劇団はきっと同じことを繰り返す」と懸念を表明しました。
この会見は、宝塚歌劇団の劇団員の死とその背景に関する遺族側の深い不満と懸念を浮き彫りにしました。
劇団の調査報告書と遺族側の見解の間には大きな隔たりがあることが明らかになりました。
スポンサーリンク
12月7日 遺族側の会見
12月7日、代理人弁護士が会見をおこない、冒頭で代理人弁護士が遺族のコメントを読み上げました。
(遺族コメント)
娘と会えなくなってから、2か月が経ちました。
今でも娘からのLINEを、電話を、そして帰ってくる足音を待ち続けています。その間に、さまざまな事がありましたが、劇団がパワハラを認めない姿勢に憤りを感じています。
劇団が調査依頼した弁護士による調査報告書の内容は到底納得できません。宙組の生徒さんが勇気を出して証言してくださった事、私たち家族が訴えた事が全く反映されておらず、パワハラを行った上級生を擁護する歪曲された内容になっています。
しかしながら、調査報告書が認定している事実だけでも、当該上級生の言動がパワハラにあたります。
何日も、何時間も、感情に任せて叱責され、「すみませんでした」と言うことしか許されず、泣きながら謝り続けている娘の姿を想像すると、憤懣やる方ない思いです。
娘は、もう何を言う事も出来ません。それを良いことに、自分たちの都合の良いように真実をすり替え、娘の尊厳をこれ以上傷つけるのはやめてください。
上級生からヘアアイロンで額に火傷を負わされた時の写真、火傷についてのラインのやりとりなどを公表しました。
遺族側は「15のパワハラ行為」を主張しています。
スポンサーリンク