
宝塚ヘアアイロン事件を時系列で解説します。
ヘアアイロン事件とは上級生の天彩峰里(あまいろみねり)さんが、下級生の有愛きい(ありあきい)さんの額をヘアアイロンで火傷させた事件です。
これが事故なのか故意なのかはまだわかっていません。
宝塚の会見で判明した2つの大きな矛盾とともに詳しく見てみましょう。
目次
宝塚ヘアアイロン事件を時系列で解説

天彩峰里さん有愛きいさんの前髪をヘアアイロンで巻こうとした時、額にヘアアイロンが当たり火傷をおいました。
宝塚ヘアアイロン事件を時系列で解説します。
宝塚歌劇団内部のヒアリング
宙組劇団員へのヒアリングによると、有愛きいさんが天彩峰里さんからいじめられていると言う供述はありませんでした。
ただ、有愛きいさんは天彩峰里さんを苦手としており、なるべく接触しないようにしていたとする供述が多くあったようです。
ご遺族は天彩峰里さんがいじめていたと認識しています。
理由としては、新人公演(2021年7月20日)の髪飾りの修正を講演の直前に言われたことを挙げています。
有愛きいさんは髪飾りやカツラの修正をするために、睡眠時間を削り、夜遅くまで作業する日々が続いていたようです。
2021年月30日有愛きいとの天彩峰里のLINE
有愛きいさんと天彩峰里さんのLINEでのやりとりが確認されています。
有愛きいさんの質問に対し天彩峰里さんが気をつけていることや実践している練習方法を回答している内容です。
新人公演に直前に頻繁に髪飾りやカツラのアドバイスを行っているが、劇団員によると最終調整は直前になることが多いそう
これらのことから、宝塚歌劇団の調査報告書では 髪飾りやカツラの修正がいじめ目的であった事は言い難いとしています。
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2021年8月14日ヘアアイロン事件発生
2021年8月14日(シャーロックホームズ公演の宝塚大劇場公演を終え、東京宝塚劇場公演を控えた稽古期間中)
ロッカー室で有愛きいさんが天彩峰里さんから前髪の指導を受けていました。
天彩峰里さんが有愛きいさんの前髪をヘアアイロンで巻こうとした時、額にヘアアイロンが当たり額に火傷をおいました。
宝塚歌劇団の調査では同日、有愛きいさんは劇団の診療所で塗り薬を塗ってもらい、看護師によると火傷は後には残らない程度だったそうです。
しかし、遺族側の見解では、火傷は皮膚が赤くなり3センチもめくれている状態だったと述べています。
また、火傷後に送った母親へのLINEからも有愛きいさんが苦しんでいたことがわかります。
宝塚歌劇団側はヘアアイロンで火傷することは、劇団内では日常的にあることで、記録は残していなかったそうです。

翌日に撮影された写真からは、額には小指の第一関節から先程度の茶色の傷があったことが確認されています。
有愛きいさんは傷が残るか心配していましたが、幸いにも痕は残りませんでした。
ヘアアイロンを目撃した他の劇団員はいなかったと報告されています。
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2021年8月15日ヘアアイロン事件翌日
ヘアアイロン事件の翌日。
有愛きいさんは母親にLINEを送っています。
内容は天彩峰里さんがヘアアイロンが故意に当てたと確信はないが、「わざとな気がする」と書かれています。
2021年9月26日有愛きい休演
9月26日、有愛きいさんはシャーロックホームズ公演東京宝塚劇場公演終了後プロデューサー休演名を申し出ました。
次の公演であるプロミセスプロミセスを休演しました。
ご遺族は有愛きいさんの休演理由は人間関係だと述べています。
宙組劇団員へのヒアリングでは「有愛きいさんが天彩峰里さんとの人間関係で悩んでいた」供述と、「他の劇団員との関係で悩んでいたと」する供述がありました。
有愛きいさんは 12月16日からの宙組大劇場公演宝塚歌劇宙組「NEVER SAY GOODBYE」の初日稽古から復帰しています。
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2023年1月30日文春報道
1月30日、文春記者から宝塚歌劇団に対して、関係者から伺いましたが、「ヘアアイロン事件について事実ですか?」など質問が記載されたFAXが届きました。
事実確認のため宙組プロデューサーが有愛きいさんと天彩峰里さん別々にヒアリングをしました。
ヒアリング報告メモによると両者とも火傷した事実はあったが、故意では無いと記載されています。
ヘアアイロンによる火傷はよくあることなので、劇団診療所の記録にもなかったようです。
宝塚歌劇団はヘアアイロンによって有愛きいさんが火傷をした事は事実であると認識しましたが
「押し付けた」と言う事実がなかったことから文春に対して「事実無根」であるとFAXを送りました。
2月1日、週刊文春電子版で、ヘアアイロン事件の記事が掲載されました。
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宝塚会見でのヘアアイロン事件に関する矛盾
宝塚歌劇団で詳細な事実確認を行いました。
宙組プロデューサーは、有愛きいさんと天彩峰里さんに文春記事が出たことのフォロー電話をしました。
有愛きいさんは母親といたため、母親からも事情を聞きました。
宙組プロデューサーのメモによると
有愛きいさんの母親は、
「火傷した事実はあるが、文春記事のように故意にヘアアイロンを当てられた」とか
「親族が激怒したとかありもしないことを書かれるのは非常に心外であるし、 娘もかわいそうだと思う。」
「天彩峰里さんも事実でないことを書かれて心配である。」
と述べたと記載されています。
しかし、ご遺族によると有愛きいさんと一緒にいるときに電話がありヒアリングを受けたが、
ご遺族の証言は宙組プロデューサーのメモとは全く違う内容でした。
「有愛きいさんは、天彩峰里さんが故意にヘアアイロン当てた。」
とプロデューサーに伝えたそうです。
宙組プロデューサーの報告メモとご遺族の供述に矛盾があります。
宝塚歌劇団がいじめのやパワハラについて否定しています。
組織としての評判やイメージを守るため、問題を最小限に留めようとしているのかもしれません。
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2023年2月4日宙組内での話し合い
週刊文春のヘアアイロンの記事について、宙組内で話し合いが行われました。
天彩峰里さんはヘアアイロンの記事について、自分の気持ちを話したいと言いましたが、有愛きいさんは話し合いの場で話すのを拒否。
別の事柄でも文春記事になっていたため、別件のみについて話し合うことになりました。
今度は、上級生とご遺族の証言で矛盾が発生しました。
有愛きいさんと天彩峰里さんは、ヘアアイロン事件について話すことを避け、記事の情報源については言及しないことで合意しました。
ご遺族は幹部4名が劇団の第3会議室に呼び出して
「天彩峰里さんがヘアアイロンを故意で当てたのではない。」
と言質を取ろうと有愛きいさんを繰り返し、問い詰めたと証言しています。
有愛きいさん自分に関する事はもう触れて欲しくないと答えましたが意見は通りませんでした。
話し合いの場では天彩峰里さんのみ弁明の機会を与え、
有愛きいさんを孤立させようとしたそうです。
これに関しても、上級生とご遺族の証言に矛盾があります。
下級生に対するヒアリングでは 話し合いの場で天彩峰里さんのみが発言し、有愛きいさんが発言しなかったこと
上級生が天彩峰里さんのみを擁護し、有愛きいさんが発言は許されなかった。
有愛きいさんの意思が無視されたと感じ、下級生と上級生の溝が深まったと言う意見も多かったそうです。
これらの矛盾もありご遺族は再捜査を要求していますが、宝塚歌劇団はどのような対応をとるのでしょうか?
真相が1日でも早く明らかになることを願います。
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