
2018年6月宝塚音楽学校の予科生がすみれ寮のバルコニーから飛び降りるというい悲しい事件がありました。
4月に宝塚音楽学校に入学からわずか2ヶ月で絶望的な選択をした背景には、どのような事情があったのでしょうか。
原因は、本科生によるいじめと言われています。
事件後、学校側では寮生に対して口止め、退学後に予科生の家族に見舞金100万円を提示しましたが、交渉は進んでいません。
詳しく見ていきましょう
宝塚106期いじめで飛び降り!
2018年の宝塚音楽学校の受験者数は965人、合格者40人、競争倍率24.1倍でした。
宝塚音楽学校では、1年生は予科生、2年生は本科生と呼ばれます。
宝塚音楽学校で2年間を過ごした後、宝塚歌劇団106期生として、2020年3月に宝塚歌劇団に入団したのは39名です。
欠けている1人がいじめが原因で、寮のバルコニーから飛び降り退学したと言われている予科生です。
中学時代の知人の話によれば、「顔が小さく、手足が長い」という理想的なプロポーションを持ち、男役としての高い潜在能力を秘めていました。
教師たちも「この子は一発で合格する」と確信するほどの才能の持ち主だったのです。
しかし、彼女は絶望を感じ、退学という形を選びました。
優秀な生徒がどうしてそんな悲劇に見舞われたのでしょうか?
スポンサーリンク
宝塚106期いじめ内容
予科生を苦しめたのは、「予科事」という厳しい不文律でした。
宝塚音楽学校の寮内でのミーティングでは、本科生(2年生)が予科生(1年生)を叱責し、時には8時間にも及ぶ“指導”が行われました。
例えば、「教室の電気を切る順番を間違えた」という些細なことで、謝罪文を大量に書くという課題が課されました。
これにより、彼女は睡眠不足となり精神的に限界を感じ、遂には悲劇的な選択をすることになったのです。
過度のプレッシャーや理不尽なルールは、才能ある人々でも心を折り、自信を奪ってしまいます。
スポンサーリンク
バルコニーから飛び降り
限界に達した予科生は7階建てのすみれ寮の地上約8メートル以上の高さがある2階のバルコニーから飛び降りました。
その衝撃で彼女は全身を強く打ち、兵庫県内の病院の集中治療室へと緊急搬送されました。
幸い命に別状はなく、診断結果は全治3週間の全身打撲とされました。
しかし、心の傷は深く同年の末には学校を退学するという選択をしました。
スポンサーリンク
退学後、見舞金100万
事件が発生した後、宝塚音楽学校は代理人弁護士を通じて、退学した予科生に約100万円の見舞金を提示しました。
しかし、交渉はなかなか進展せず、約2年前に学校から最後の書面が送られて以来、両者の間には一切のやり取りが途絶えました。
予科生の両親は、保護者会の開催や第三者による独立した調査の実施を強く望んでいましたが、宝塚側はこれを実施していません。
宝塚音楽学校側は「謝罪した」との立場を示していますが、被害者の両親によれば、正式な謝罪の場は設けられなかったとされ、両者の溝は深いです。
スポンサーリンク
寮生に口止め
事件の翌日、校長代行は生徒たちを集め、「この件について外部に話さないように」と指示しました。
この悲しい出来事は学校で秘密にされ、まるで何も起こらなかったかのように、通常のレッスンがすぐに再開されました。
この対応は、問題が内部で抑えられ、外部に漏れることのないようにするためのものでした。
生徒や関係者が真実を知る機会が奪われ、解決に向けた議論ができなかったことは問題と言えるでしょう。
スポンサーリンク